比布駅

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Breeze from Hokkaido : Tatsuo Iizuka

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北海道の写真家飯塚達央 photoseason.net updated 2010-08-30

比布駅(比布町)

ぴっぷえき

PePe



ぴっぷ駅と聞いて、あのテレビコマーシャルを思い出す人もいるのではないだろうか。肩こり緩和のためのエレキバンのCMで、会社の会長さんとタレントの樹木希林さんが「ぴっぷ!」とやっていたものだ。
 1980年のCM放映で比布駅は一躍全国区となり、観光客が押し寄せた。駅の入場券は最高で一日に千枚も売れたことがあった。そしてCMを機に人生が変わった人がいる。
 イチゴの発祥の町にちなんでピンク色に塗られた木造駅舎の中で喫茶店「Pe・Pe」を営んで二十年になるという成田努さん。今ではサイフォンで珈琲を入れる姿もすっかり板についているが、かつては時計屋さんだったという。観光客が駅にやってくるのに合わせ、駅舎内の一角でお土産物を販売するようになった。そこでたくさんの旅人と交流するなかで、時計職人とは違う楽しみを覚えたのだった。
 比布駅が無人化する際に、珈琲でも出したらどうだと駅の助役さんに薦められ、駅事務所と待合室だった場所を改造し、喫茶店を始めることとなったのだった。CM放映から七年が経っていたが、折しもミツバチ族と呼ばれるツーリングライダー全盛の時代で、駅前広場に町がテントを建てて彼らに開放したこともあって、ライダーがお店にもたくさん集まった。
 今ではそんな賑わいも去っていったが、かつて自由を謳歌した若者だった人たちからの年賀状のやり取りは続いている。  「駅は町の玄関だから」何十年ぶりに懐かしい顔に会えることもある。ホームが見える窓越しに、列車が止まる度、成田さんご夫妻は今でもわくわくしている。



11640002.jpgサイフォンで淹れてくれる珈琲が嬉しい
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比布駅は宗谷本線にある。ボクも18才の頃、オートバイで初めて訪れた北海道旅行の際、この比布駅に立ち寄った。駅員の制服を着て記念撮影が出来るようになっていた。今から22年も前の話になる。当時静岡大学の1年生。よもや北海道に住むことになるとは想像していなかった。