余市駅

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Breeze from Hokkaido : Tatsuo Iizuka

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北海道の写真家飯塚達央 photoseason.net updated 2010-08-30

余市駅(余市町)

日本堂(眼鏡、時計、CD、写真店)



余市と言えば真っ先に思い浮かぶのがニッカウヰスキーの余市蒸留所。昭和初期に建てられた施設が今も残り、余市川の下を流れる伏流水を使って、ウイスキーが作られている。スコットランドに似た気候と環境はウイスキー作りの理想郷だと言われている。
 奇麗な水、山、そして海。冬は道内においては温暖な気候である。余市はとても豊かで住みやすい町。そう答えてくれたのは駅前商店街にある「日本堂」の山本博己さんだ。時計の店として昭和十六年に創業している。時を経て、CDショップ、写真のDPE、楽器、店の奥は眼鏡のコーナーとなっている。店内は広く、手前の方はCDなどでカラフルな雰囲気。奥に進むとモルタル床で、陳列されている置き時計や、掛け時計も昭和の時代のレトロな感じが深まってくる。
 壁に掛かった時計の中で、ひとつ異彩なものを見つけた。前面がガラスになっている箱形で、中には小さな時計と配線が見える。年代物だとは分かるが何に使うか見ただけでは分かりかねる。尋ねてみるとチャイム時計だと言うことだった。この時計にはアンプと、さらには店の屋上にスピーカーが取り付けられ、一時間ごとの時報を知らせるものだという。残念ながらスピーカーが取り外されて今はもう聞く事はできないが、昭和三十八年から昭和六十年にかけて余市の町にその音色はこだましていた。キンコンカンコンと鳴り響く音はイギリスのウエストミンスター寺院の鐘の音をまねたものだった。
スコッチウイスキーの香りとイギリスの鐘の音。風に乗り、余市には異国情緒が漂っていたのかも知れない。




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余市駅は函館本線。小樽より札幌とは反対方向に約30分。日本海に面し、比較的温暖な気候だ。積丹半島の付け根にあたる町。